会津若松の観光産業からみる発展について
自分が生まれた町、会津若松へやってきた@2018.08中旬
数年ぶりにやってきたこの町は大分寂れている気がした。
駅から歩いてすぐに人気が無くなり、
シャッター街が広がる。
昔はもっと人がいなかったか?
もう少し街が華やかでなかったか?
若い人も少なくなってしまったのか?
少々寂しい気持ちを抱えながら歩いて考えてみた。
ではでは、実際どうなんだろう?
ってなわけで会津若松の人口を調べてみた。
会津若松市のデータより。
https://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2016092900034/
※市では2004年からデータあり。
2018.06.01現在
121,018人
2013.06.01
123,671人
2008.06.01
128,679人
2004.06.01
116,161人
あれ?ここ10年で減ったけど、
14年前からは増えてる!!!
何でだろう、全然分からん!
ここからWikipediaより
2000年
126,220人
1990年
136,336人
1980年
130,883人
1970年
120,839人
あれ?50年前とほぼ変わらないんですが。。。
どゆこと?
んじゃ、気持ちを切り替えて、
会津若松の主な産業を確認しよう。
福島県市町村要覧より。
http://www.fksm.jp/youran/072028.html
「 主要産業として会津漆器や会津清酒に代表される伝統的地場産業のほか、電子デバイス・精密機械・非鉄金属産業など、高い技術を擁する企業が多数立地している。IT産業を中心としたベンチャーの創業もさかんで、会津大学発ベンチャー企業数は、公立大学として全国1位を誇る。また、商業については、会津地域全域を商圏として大きな広がりを持った広域型商圏の中核としての役割を担っている。
さらには、特色ある『地域資源』を生かした地域ブランド確立への取組みとして、独自の推進手法による「会津ブランド事業」を全国に先駆けて展開している。」
ふーむ、意外や意外。
IT系のベンチャー企業が多くあるなんて!全然知らなかった。
田舎と思っていた地域で、もしかしたらかなり発展的な内容を掘り下げて
研究しているのかもしれない!
いや、でもここは、そっちの話に疎いので、一般消費者の目線で語ろうと思う。
だって、大きな企業を誘致出来れば、人口も数百人規模で増えるし、
街も活性化する。でもその誘致の方法は分からないから。
会津に人が更に集まるためには、
簡単に観光する人を増やさないといけないよね。
じゃ、どうすんだろ?
会津若松の観光に何を求めているのか?
白虎隊の悲劇、鶴ヶ城の景観、温泉巡り、古い街並み、酒蔵巡り、B級グルメなど。。。
観光するきっかけだって今までいっぱいあった。
ふくしまデスティネーションキャンペーン、八重の桜のロケ地巡り、ふくしまプライドの展開、
四季島運行など。。。
で、素人ながら会津観光の発展について少し考えたみた。
1.インバウンド対応
簡単に出来るのはこれだと思う。
なんつったって、訪日外国人は爆発的に増えてるし、増えていく予定。
今回磐越西線を使って会津若松に入ったが、西欧系の外国人観光客が数える程はいたものの、
やはり都内の地下鉄などでみる外国人の数とは比べものにならなかった。
外国人が会津若松に来るきっかけを作るには?
まずは海外の主要旅行会社に働きかけ、売り込んでもらうこと。
って言っても既に実施しているだろうけどね。
もう直接成田空港に降り立った外国人観光客にビラを配ったって良い。
もしかしたら100組に配れば1組は来るんでね?
外国人観光客用にインスタ映えを狙った飲食店への推奨だって良い。
最近の外国人観光客はネットで情報を得て、観光するっていうし、
歴史物セットで売り込んだって良いもんね!
ホテルの対応も今時感を感じなかった。
ここ最近のホテルでよくあるWi-Fiは付いている?二カ国、三ケ国標記はされている?
温泉の入り方作法の看板はある?洋式トイレは普及半数以上?
今回泊まった2つのホテルはどれも無かったんだよなぁ。
英語が喋れてスキー、スノボが好きな外国人2〜3名を雇用すると良い。
春から秋にかけて観光協会等で頑張って働いてもらい、1〜3月の観光閑散期には、
磐梯山のスキー場で遊んでもらうと良い。
そういう人達は、勝手に海外の友人などを連れてきてくれるのだ。
長野県の野沢町なんて良い例なのではないか。
ちなみに、会津を訪れる外国人観光客は台湾がトップな模様。
だったら、台湾で八重の桜を再?放送してもらうと良いかもしれないね。
とある酒造のWi-Fi
2.団体客への対応
景気が良くなっている今、企業も人が足りず、社内結束を高める為、
社員旅行を復活させる会社が増えてきている。
昔の熱海も同じだけど、団体客が来ると街が大いに活性化する。
それならば、社員旅行の誘致を検討してもらいたい。
会津若松の観光って社員旅行の基本である1泊2日でちょうど良いと思う。
一日目:鶴ヶ城、七日町散策、絵付け体験、温泉、宴会
二日目:飯盛山、田楽orB級グルメ、地酒巡り
こんなスケジュールで丁度良いのでは。
幸いにも大きなホテルはそれなりにある。
更に言えば、団体バスの中でお酒を飲みながら来れば丁度良いのだ。
着いたら着いたで、素敵な地酒も多くある。
地酒巡りなんかすればお酒が好きなおじさん達も満足するのではないか。
温泉だって万人ウケする温泉だ。
鉄分豊富な温泉や、酸性が強い草津の温泉は苦手な方もいるだろう。
でも、今回泊まった東山温泉なんて、肌がサラサラになってとても良かった。
シンプルではない、だけど万人ウケする温泉ほど団体客に強いものはない。
田楽
3.JRや私鉄への働きかけ
昔は会津への直通列車があり便利だった事を覚えている。
あいづライナーだったか?特急あいづか?乗ってゴトゴト行けば終点会津だったのだ。
もちろん新幹線で来るより時間は掛かるが、それはそれで楽しい旅になる。
関東から観光で訪れる方は自家用車の方が多いと思うが、
少なからず電車で検討している方も多いだろう。
そんな時に、郡山駅で降りたら次の電車まで30分待ち、乗ったら1時間20分掛かるとなると、
その時点で観光地候補から外されてしまう可能性もある。
関東圏の所要駅から直通電車が走っていれば、それだけで広告になる。
電車が止まっているホームを歩く方たちは考えるだろう。
あ、今度の休み会津に行くのも悪くないなって。
逆にフルーティアふくしまの様な電車があるのは心強い。
こういった電車は乗るだけで観光の一つとなりわくわくさせてくれる。
個人的にはもう少し外観に気を使って欲しかったけど笑
郡山駅のうどん
4.景観配慮へ市のバックアップ
今年4月にとあるニュースが全国ニュースで上がった。
内容は東山温泉の元旅館:高橋館の撤去費用の負担を、新滝を運営する
株式会社くつろぎ宿が全額負担するというもの。
全国的にも同じ様な問題は出てきている。
鬼怒川温泉だってそうだし、岡山の湯郷温泉だってそう。那須塩原温泉郷も同じだろう。
で、問題が解決したかって言ったら解決していない。
今回東山温泉を巡って思ったが、まだまだ温泉旅館の廃墟は多い。
そう、昔看護師の女性が殺害された旅館なんかも残ったまま。
中心地の高橋館は撤去されたがほかの建物はまだあるのだ。
やはり、観光客は寂れた温泉街を見に来た訳ではない。
市側では恐らく所有者に根気強く交渉を続けているのだろう。
でも、そんなことしててもたぶん10年後もその建物は残っていると思う。
それなら、新たな条例を作ってしまえば良い。
もしくは、ゾゾタウンの前澤社長とか、
今をときめくブイブイいわしているシャチョウさんに
ダメ元で助けを求めてみれば良い。
意外と資金援助とかしてもらえるかもよ?
とにかく市には先導して景観を高める動きをしてほしい。
そうすれば温泉地として更に価値が高まるのだから。
飯守山の看板
5.ホテル代について
東山温泉も芦ノ牧温泉温泉も、市内のビジネスホテルだって安過ぎる気がする。
伝統や格式ある旅館が揃っているのに地域全体で価格競争に陥ってしまっている。
確かに関東から遠ざかると徐々に金額は安くなるけどさ、
価格競争自体は悪くないけど、安くし過ぎな気が。。
一人4,000円で入れる温泉とか凄すぎだよ。
もう少し価値がある事に気付いて金額を上げても良いのにね?
まずは、500円〜1,000円/一人アップぐらい。
もう観光協会主導で推進すれば良い。
それが少しは復興につながるかもしれない。
東山温泉盆踊り大会
色々と会津について考えてみた。
東日本大震災前に戻りつつある観光客数だけど、更なる発展を目指して欲しい。
福島県と聞いて嫌がる方もいるかもしれない。
でも、そんな人達にも、あくまで風評だって分かって欲しいもんね。
魅力いっぱいの会津若松に是非みなさんも訪れてみて!
七日町の街並み
あわまんじゅう
末広酒造